日本ではすでに馴染みがあるものだが、近年欧米ではごぼうが持つ健康効果に注目が集まっており、ごぼう茶からごぼう配合のサプリメントまで、さまざまな製品が売られている。
ごぼうはニキビから消化不良まで多様な悩みを改善するとされているが、それを実証するデータは実はさほど多くはない。そこでごぼうにまつわる疑問に答えるべく、メリットなどについて調べた。
ごぼうとは?体への働きは?
ヨーロッパとアジアで発祥したごぼうは、現在はアメリカでも珍しくない植物だ。細長い植物でいがに囲まれたベタベタした果実を特徴とし、太い根っこは昔から漢方薬などに使われてきた。
アメリカ国立衛生研究所(NIH)によると、体内に巡るエネルギーは身体、心、精神のバランスを整えるという考えを持つ漢方薬の世界では何千年もの間、ごぼうが使われてきている。
ごぼうの健康効果やメリット
食物繊維が豊富
ごぼうはイヌリンという食物繊維を多く含み、Good Housekeeping Instituteの公認栄養士ステファニー・サッソスは、「イヌリンは植物に含まれる繊維で、便秘の改善や腸内の善玉菌を増やす働きがあります。ごぼう以外にも、アスパラガスやバナナ、チコリ、ニンニク、キクイモにも含まれます」と説明する。
抗炎症・抗菌作用を持つ
漢方をはじめ、ごぼうは抗炎症・抗菌作用があるものとしてよく用いられる。2010年に発表された研究によると、ごぼうの葉っぱと根っこには抗炎症作用のあるフラボノイドのケルセチンとルテオリン、さらにフィトケミカルのフェノール酸を含むことが分かった。
変形性膝関節症に悩む36人の大人を対象とした調査では、ごぼう茶を用いた治療を受けた人は他に比べて炎症や酸化ストレスが少なかったという。さらに2014年に発表された研究によると、ごぼうエキスは尿路感染症を防ぐ可能性もある(人体実験ではないためにさらなる研究が必要)という。
デトックス効果
漢方の世界では毒素を取り除き、巡りを良くすることで血液を“清める”ことを重視することが多いが、その他の自然療法医の多くも、ごぼうをデトックスのために用いてきた。
一方の西洋医学の世界では、肝臓が自ら解毒作用を保つために、このようなデトックスは不要だと謳うことが多い。
ニキビや湿疹の改善
とあるホメオパシー治療の研究によると、ごぼうを用いた治療は炎症性ニキビを改善する結果が出た。2010年に発表された漢方薬の研究では、ごぼうにより湿疹などの皮膚疾患が改善されたという結果もある(しかし同調査の規模や治療の詳細は分からない)。
一方で皮膚科医のモナ・ゴハラ医師は「ごぼうに皮膚への効果があったとしても、大規模な調査ではまだ実証されておらず、今のところ湿疹治療としては認められていない」と話す。
媚薬のような作用
ごぼうは、性的パフォーマンスの向上につながるともされている。現在こういった調査はラットでのみ行われているが、15匹のラットのうち、ごぼうエキスを摂取したものは性活動が活発になったという(しかし、バイアグラを摂取した場合に比べるとその活動量は少なかった)。あまり真剣に信じ込まない方がいいかもしれない。

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ごぼうを摂るリスクや副作用は?
ブタクサやデイジー、菊アレルギーがある人にとって、ごぼうは皮膚炎を引き起こす可能性がある。また抗凝固薬(血液希釈剤)といった薬を服用している人にも一部副作用が出てしまう可能性がある。
サプリメントとしてごぼうを摂取したい場合、まずはサプリメント市場がきちんと規制されておらず、品質の担保は難しいことを理解して。マウントサイナイ医科大学によると、ごぼうの根っこは有毒な植物のベラドンナに非常に似ていることから、企業が誤ってごぼうの代わりにベラドンナを使ってしまうリスクはあると注意する。
どのサプリメントを飲む場合もそうだが、まずは製造企業の下調べをきちんとして、さらに専門家に相談するようにしよう。
ごぼうを避けた方がいい人は?
前述したリスクに加え、ごぼうには利尿作用もあるため、利尿薬を他に飲んでいる人は避けた方が良いだろう。マウントサイナイ医科大学によると、ごぼうの根は血糖値を下げる作用もあるため、糖尿病の人は摂らない方がいいという。
さらに妊娠中の人もしくはこれから妊娠を考えている人は、サプリメントやお茶を含めごぼうの摂取を控えて。ごぼうは血液凝固を遅らせる作用もあるため、手術を控えている人は2週間前から摂取をやめるべきだ。
ごぼうを摂取する頻度は?
今のところごぼうの摂取頻度にまつわる実証データはないため、マウントサイナイ医科大学は医師や専門家に相談することを推奨する。
ごぼう茶についての注意
ネット上ではごぼう茶を作るレシピが多数存在する。アジアスーパーや健康食品売り場で売っているような生のごぼうを使うものもあれば、乾燥したごぼうを用いるものもある。お茶に混ぜるスパイス付きのキットも売っている。
これらを作る場合、前述したサプリメントの服用と同様で、下調べをきちんとするようにしよう。きちんとした法規制がない市場では、製品に含まれるごぼうの量に加え、推奨する摂取量やその効果といった情報が十分にないからだ。
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
Translation: Eri Kitasaka From Good Housekeeping US
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Lisa is a writer and editor who specializes in producing investigative health reports and other stories that help people live their healthiest possible lives. She has won many editing awards, including the National Magazine Award. She is the former executive director of the Hearst Health Newsroom, a team that produces health and wellness content for Good Housekeeping, Prevention and Woman’s Day, and has also served on the staffs of Women’s Health, The Good Life, Parenting, Esquire and Glamour.
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